彼との出会い1
少し前のことから書こうとおもう…
外は日も短く、吐く息は白いころ、平成29年1月11日…
彼との出会いは突如やってきた。
かねてより、犬の購入を検討していた僕達二人は、
アキさんが生き物を飼ったことがない事、
僕が過去に愛犬を亡くして悲しい思いをしたこと、
購入や維持に掛かる費用などから中々購入に踏み切れないでいた。
ただ、漠然とショッピングモールを覗きながら…
「飼うなら豆柴が良いね」と二人で話す日々を重ねていた。
そんな時、ぼくは…「抱っこしたら欲しくなるからダメだよ!」と
アキさんに言いガラス越しに無邪気に遊ぶ子犬たちを眺め我慢していた。
そんなある日…いつものようにアキさんからのLINEを
チェックしていると、「豆柴買った」の文字が事務的に入力されていた。
僕は最初理解できず…地域のお土産や、特産品好きなアキさんが、
豆菓子でも買ったのかと思い、読み流して
会社で会議の資料を纏めていた。
その2へつづく