ありがとう くろ先輩
コロ助には、お散歩デビューの頃からお世話になっているポメラニアンのお友達がいました。
その子は、大きな公園近くのお家の玄関先にいつもいてコロ助が遊びに行くと…吠えることなく黙って一段高い場所に上がり必ず『ここは吾輩の縄張りである!』と言わんばかりに見下ろし、そこにオシッコをしてからコロ助の相手をしてくれていました。
朝会うと一見不機嫌そうですが、無言で先輩の威厳を表現する優しい方でした。
その子はポメラニアンなのに何故か真冬でも一人外にいて始めの頃は、なぜ室内犬が外にいるのだろう(⌒-⌒; )と考えたものでした。
通ううちに他の方が呼ぶ名前から『くろ』と言う名前がわかり、振る舞いやコロ助より遥かに年上なことから尊敬の念を込めてアキさん🐸と二人の間では『くろ先輩』と呼ばせていだだいていました。
すぐにオーナーさんとも話すようなり、くろ先輩は朝になると外に行きたがること…外に一日中いるため知らない人にポメラニアンを外に出しっぱなしなのは虐待だ!可愛そう!…なんてことをいわれる話を聞き…犬を飼うことの難しさを感じたこともありました。
しかし、くろ先輩は間違いなくオーナー含め多くの方に愛されていました。
※髪型は何故か角刈りでした( ̄▽ ̄;)
いつも違う服がとても可愛いくろ先輩!
コロ助は、くろ先輩が外にいない時間でも必ず家の前に行きたがり、いないのを見ると諦めてお家に帰ります。会わない日のほうが不思議な関係でした。
しかし、くろ先輩は先日突然亡ってしまいました。
僕らがグランピングに出かける前日に朝のお散歩で一緒に遊び、少し元気がないな…と思いましたが、いつもと同じようにお尻を押し付け『ここを揉んでくれたまえ!』と言わんばかりに愛嬌を振りまいていました。
オーナーさんの話では、その翌日のオーナーさんが少し出かけているあいだにお気に入りの玄関先で倒れ…他のご家族が戻られた時は、意識はなく苦しむことなくそのまま息を引き取ったそうです。
🐕…………
コロ助…
くろ先輩はみんなに沢山遊んでもらえて幸せだったと思うよ…
お家の中で過ごしていたら…あんなに多くの人が彼と会うことはできなかったし、別れを悲しまないと思うんだ…
亡くなった翌週コロ助は何もわからずにくろ先輩のお宅へ行きました。
先輩のお気に入りの場所にはアキさん🐸のものを含め、花が備えられており、会えないとわかっているのに実感が湧きませんでした。
翌日も、くろ先輩に会えなかったコロ助は、近くの公園でエリア放送の音声に合わせて、驚くくらいの大きさで遠吠えをしていました。
考えすぎなのだろうが…その遠吠えは僕にはとても悲しく聞こえました。
くろ先輩、今までコロ助と遊んでくれてありがとうございます。安らかに眠ってください。